『エレンディール 剣の聖女 第二章』

林田力

華宮ゆう士『エレンディール 剣の聖女 第二章』(セルバ出版、2014年)はファンタジー作品『エレンディール 剣の聖女』の続編である。舞台は戦争が続く中世ヨーロッパ風の世界である。主人公の村娘エモーヌは戦乱によって家も家族も失う。不思議な剣を手にしたエモーヌは戦い続ける。第二章でもエモーヌの戦いは続く。

戦争による疲弊、戦いのやるせなさは物語を貫く背骨となっているが、第一章とは逆転現象が起きている。第一章ではエモーヌの住む国が一方的に蹂躙されていた。明らかにエモーヌは戦争の被害者であり、それ故にエモーヌに容易に感情移入できた。剣をもったエモーヌがチート的な強さを発揮し、過剰に敵兵を殺したとしても許せるものであった。

しかし、第二章では様相が異なる。攻守が逆転しており、敵軍が攻められる側になっている。登場人物も敵軍側は個性豊かで人間味があり、感情移入したくなる。第一章に登場したステレオタイプな侵略する兵士とは異なる。

それでもエモーヌ側からすれば根を絶たなければ戦争が終わらないとの論理になる。表紙には「この戦争を、終わらせる」とエモーヌの決意が書かれている。そのために第二章も依然として前作の物語の枠組みの延長線上にある。ところが、第二章の結末は予想外である。この先の展開は予想がつかない。タイトルの「聖女」に良い意味で裏切られた感がある。

惜しむらくはエモーヌの導き手となれたかもしれない賢者的な登場人物が亡くなってしまったことである。果たしてエモーヌは救われるのか。続編に注目したい。


林田力


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