書評『ギソウクラブ』
林田力
晴海まどか『ギソウクラブ』(ブックビヨンド、2015年)は高校生を主人公とした学園小説である。ギソウクラブは技術創造クラブという高校のクラブ名の略称であるが、隠れた意味を持っている。それが物語のテーマにもなっている。本書の特徴は章毎に視点人物が変わることである。視点人物は皆ギソウクラブのメンバーである。各章は時間の流れに従っているが、重なっている部分もある。一つの出来事が別々の登場人物の視点で語られる。それによって多面的な見方ができる。
高校生の何気ない日常生活が描かれるが、それぞれ過去やトラウマや悩みを抱えている。何でもないように見えて生きることは大変である。社会問題を描かなくても生きることの大変さを描けている。純文学にも通じる文学の王道である。
もう一つの本書の特徴は地域性である。物語の舞台の千葉の街を丁寧に描いている。キャラクターが、その土地で生きている人物としてリアリティーがある。特別な観光地でも景勝地でもない、どこにでもありそうな街であるが、唯一無二の街として感じられる。著者が地域を大切にしていると感じられる。
古くは『耳をすませば』の聖蹟桜ヶ丘、近時は『ガールズ&パンツァー』の茨城県大洗市や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の秩父などを連想した。自然保護地域や歴史的街並み保存地区にはならないが、再開発などでスクラップ&ビルドして欲しくない街並みである。

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