書評『九度山秘録』

林田力

黒澤はゆま『九度山秘録 信玄、昌幸、そして稚児』(河出書房新社、2015年)は真田昌幸の九度山配流時代を描く歴史小説である。真田昌幸は二度も徳川家康の軍を撃退した戦国武将である。昌幸は関が原の合戦後に紀伊国の九度山に流罪になった。

本書は、その九度山で出会った稚児・千手との交流を軸としながら、同時並行的に昌幸の武田信玄の近習時代の回想が描かれる。武田信玄から昌幸、昌幸から稚児へと戦国武将の精神が受け継がれる。

昌幸は現代では真田信繁(真田幸村)の父親として認識されることが多いが、本書の信繁は脇役である。昌幸には及ばない存在として描かれる。武将として名前が知れ渡っている父親の昌幸や兄の信之に対して焦りを感じている。英雄としての真田幸村というイメージが強いために、本書の描き方は新鮮であった。

前半は衆道の描写が色濃い。この点で本書はBL小説の歴史小説版とも言える。衆道は当時においては常識的な風俗であり、そこに注目することは歴史の一面を切り開くことになる。一方で現代日本ではBLが物語の一分野として確立している。古くて新しい世界である。この点は本書に対して好き嫌いが分かれるところである。もし前半が生理的に受け入れられなかったとしても、最後まで読む価値がある。

終盤では熱い男の闘いが描かれる。不届き者に対して我慢に我慢を重ね、最後は容赦なく撃退する。腐った連中を容赦なく潰すことにはカタルシスを感じる。さらに昌幸を継承した信繁らの大阪の陣の戦いぶりは日の本一との称賛に相応しく清々しさを覚えた。


林田力

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