『タイタス・アウェイクス』

林田力

マーヴィン・ピーク、メーヴ・ギルモア著、井辻朱美訳『タイタス・アウェイクス』(創元推理文庫、2014年)はタイタス・グローンというアウトサイダーの放浪の旅を描いた書籍である。本書はファンタジー小説に分類されるが、魔法のような超自然な要素はない。それでも本書の表現はファンタジー的である。

本書はマーヴィン・ピークのゴーメンガースト三部作の続編として書かれたものである。もともとピークには第四部の構想があったとされ、彼亡き後に妻のメーヴ・ギルモアが本書を書き上げたという。

タイタスは傍観者として社会に接している。一つの場所にとどまることができない。家族を置き去りにして一人で放浪の旅に出るという冷たさを持っている。基本的にタイタスは人間関係に受動的であるが、後半に入ると人助けに積極的になる。そして結末は予定調和的で、正統派の筋書きである。タイタスは常人離れしたアウトサイダーとして描かれており、この結末は予想できなかった。

一方で序盤に登場した人物の視点に立つと、「終わりよければすべてよし」というナイーブな感想には到底ならない。回り道して自分探しすることは勝手であるが、それに振り回される側はたまったものではない。これは蛇足になるが、昨今の日本はヤンキーに対する風当たりが強くなっている。ヤンキーにはグレる理由があるかもしれないが、振り回される側は被害者であり、ヤンキーを理解するよりも糾弾する風潮が強まっていることは正当である。

本書のタイタスが単なるヤンキーのような身勝手でない要素として、「ひとりの個人は、どんな社会組織よりも重要」との信念を抱いている点がある(207頁)。この点を徹底しているからこそ、時には他者への冷たさも理解でき、自分探しがドラマになる。




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